コラム一覧

太陽光発電に関するさまざまな情報を、随時更新していきます。

コンテンツも今後拡充していきますので、是非ご一読ください。


住宅向け太陽光発電

住宅向け太陽光発電について、経験豊富な営業担当が思いを交えながらお伝えいたします。

「 FITの功罪 」 2018年9月21日更新

私が太陽光発電業界に携わり始めたのは2002年。余剰電力買取制度が導入された2009年より7年も前のことです。

当時太陽光発電の認知度は低く、太陽熱温水器の方がメジャーな情勢でした。ですので、太陽光発電システムを世間に広めるという使命のもと、その仕組みを1から説明し、日々営業活動に勤しんでいました。

また、設置費用の一部を国から助成されていたとはいえ、現在の流通価格の4倍以上の価格帯の商材で、現在のような経済メリット、投資メリットはほとんどない時代でした。
しかし、現在と変わらない勢いで太陽光発電の導入が進んでいた印象を持っています。

では、当時お客様に一体何を訴えていたのか?
地球温暖化、太陽光発電を取り入れた際のCo2削減量など、「環境問題」についての話をしていました。
今ではどうでしょうか?
FIT法制定以降「環境問題」についてではなく、まず「経済メリット」の話をしていませんか?
それは太陽光発電を薦める営業側の責任もあると思うのです。

環境問題

先日の経産省審議会では、FIT半額へ向けての見直し案が提示され、住宅用太陽光発電については、自家消費も含めた「FIT制度から自立したモデルの在り方」が問われています。我々はメーカーとして、コスト低減の企業努力をさらに重ねる一方で、太陽光発電の真の価値を伝えていく義務があると思います。

私は今でも「環境問題」の話を主にします。
きっと共感して頂ける方がたくさんいらっしゃるはずです。

「 太陽光発電システム販売における悩み 」 2018年10月19日更新

太陽光発電システムを販売される方にとって、様々な悩み・課題があるかと思います。

太陽光発電システム販売における悩み

例えば、
アポイントが取れない…
競合が多くて、値引きが激しい…
蓄電池が思うように売れない…
営業力が足りない…
などです。

しかし、一つ言えることは、太陽光発電システムは「提案型商品」であり、それはこれまでも、そしてこれからも変わることはないということです。Webサイトから自動的に受注が来ることはほとんどありません。また、2019年に余剰電力買取制度が終了したお客様が自ら、蓄電池を買いにくることもないでしょう。
つまり、私たちが商品価値を「提案」していかなくてはならないのです。

ここで蓄電池の販売に関して例を挙げますと、
依然として、余剰電力買取制度終了後の価格が正式に決まっていない中、新たな電力事業者は10円/Wで買い取るというところも出てきています。また、既存の電力会社は、8円/Wまたは7円/Wを検討されていると耳にします。仮に、今まで48円/Wで売電することで10,000円/月の効果があったお客様が、買取制度終了後に7円/Wで売電したとすると、単純計算で約1,500円/月の効果しか得られなくなるといえます。

上記のように安い価格で売電するかわりに、蓄電池を導入することによって、売電分を蓄電池に貯めて、発電していない時間帯に充当すると、光熱費削減などの経済効果を生むことになります。また、停電時の備えになる上、環境保全にも貢献できるなど、さまざまなメリットがあります。ただし、それには蓄電池の購入費用がかかります。

しかし、購入の負担が実質0円であればいかがでしょうか?
サンテックパワージャパンは蓄電池の販売において、「住宅ローン借り換え代行サービス」を提案しています。従来の住宅ローン+太陽光のソーラーローン+その他リフォームローンなど、一つにまとめることで、毎月の支払額をほとんど変えずに蓄電池を購入できる可能性があります。

新たな需要を喚起するために、アプローチの視点を変えてみてはいかがでしょうか?

「 余剰電力の行く先 」 2018年11月28日更新

2018年も残すところ約1か月となりました。
2019年は、太陽光業界にとって、大きな変化がある年になります。2009年11月1日から施行された余剰電力買取制度は、太陽光発電で作られた電力のうち、余剰電力が買取対象となる制度です。10年間の買取期間が設定されており、2019年以降順次、買取期間の満了をむかえることになります。2019年の対象は、約50万世帯とも言われています。

それでは、買取期間を終えた余剰電気はどのように有効活用できるのか。現時点で考えられている一般的な活用方法は大きく分けると2つあります。

1つ目は、売電していた電気を自分で使う「自家消費」という選択肢。
昼間に発電して、電気製品などの電力に使用しつつ、余剰電力を蓄電池などに貯めることで、夜間にも使用することができます。また、太陽光発電でつくった電気をエコキュートに使用して自家消費率を上げるという方法もあります。

2つ目は、引き続き余剰電力を「売電」するという選択肢。
買取りの継続を発表している数社の大手電力会社に加え、新電力やアグリゲーター*などの事業者への売電も可能となります。

2018年10月、経済産業省は「卒FIT」対象者向けの情報提供サイトを開設し、下記のようなコンテンツを掲載しています。
・余剰電力を売電できる小売電気事業者の情報(現時点で1社登録済。買取価格:10円/kWh)
・買取期間満了時期や小売電気事業者等による買取りメニューの公表スケジュール
・2019年~2023年満了予定件数リスト(随時公開予定) http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/solar-2019after/

太陽光発電は、自立電源としての新たな時代を迎えようとしています。

*電力会社と需要家の間を仲介して電力の需給バランスを調整する事業者
スケジュール

出典:経済産業省 (注)個別通知の時期は2019年11月に買取期間満了を迎える方を想定したものです。

「 スペック至上主義? 」 2018年12月19日更新

発電効率○○%達成!
業界最高水準の発電量!

太陽光業界に携わる方であれば、こういった文言を多く目にしたことがあるのではないでしょうか。日本人はスペック値を重要視する傾向にあり、メーカーサイドとしてもごく当たり前のアピールです。
今や国内外問わず太陽光パネルメーカーがひしめき合う市場において、各メーカー間の価格やスペック等の差は大差がないといっても過言ではありません。 事実、パネルに使われるセルが他社と同じものであったり、パワーコンディショナも同じものがOEM供給されていたりします。

しかしながら、しのぎを削って作りだしたスペックの差を簡単に帳消しにしてしまうものがあります。
それは、お客様のお宅に設置した太陽光発電システムが何らかの不具合で停止してしまった場合の「対処」です。
いくら高いスペックを誇っても、いくら価格が安くても、アフターサービスの差がそれを台無しにするのに多くの時間はかからないでしょう。

価格低減やスペック向上の努力を重ねるのはもちろん、数値だけではない太陽光発電の価値を我々もメーカーとして伝えていく必要があります。
何よりお客様には、製品はもちろん「付加価値」を重視する販売店様との出会いを大切にしていただきたいと思っています。

「 新会社設立への想い 」 2019年1月23日更新

この度、既築住宅を中心とした自家消費の促進を図ることを目的に新会社「サンテックスマートエコリビング株式会社」を設立、1月7日より事業を開始しました。※プレスリリースはこちらをご参照ください。

新製品・サービスについては次回のコラムにて詳しくご紹介させて頂き、今回は新会社を設立するにあたっての想いについて書かせて頂こうと思います。
私は、住宅用太陽光発電システム販売を中心に、太陽光発電業界に長年携わってきました。この業界にはまだまだ可能性が広がっています。どうにか販売店様と一緒に、今後のビジネスを継続的に展開することができないか、また、お客様の立場に立った暮らしの提案をすることができないかと考え、新会社を設立するに至りました。

各パートナー会社様のお力もお借りし、自家消費を中心としてスマートエネルギーのシステムインテグレーターとして、お客様にとって快適な暮らしを実現するシステムやサービスを、そして、販売店様にとっては、他社製品も含めた付加価値のあるご提案、販売しやすいシステムのご提供をできる会社にしていきたいと思っております。

今年は、固定価格買取制度(FIT)の適用期間の終了を迎える家庭が11月より出始める、いわゆる「2019年問題」や自家消費時代を見据えた蓄電池の販売拡大など、住宅用太陽光発電業界は転換期を迎えます。『エネルギーの未来をもっと面白く』を合言葉に、単なる太陽光発電システム販売にとどまらない、エネルギー活用の新たな可能性を開拓していきます。

サンテックスマートエコリビング株式会社 代表取締役社長 山川敦司

発電事業

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり① ~概要編~ 」 2018年9月26日更新

太陽光発電所ができるまでには、さまざまな過程があるのをご存じですか?
これから定期的に、当社IPPグループで開発中の熊谷太陽光発電所Ⅱについて、完成までの過程をご紹介します。

まず発電所の開発は、大きく分けて6つの工程があります。当社では、それらすべてのプロセスにおいて自社での対応を前提に開発を行っており、下記項目6の「運営・保守」においても、当社O&Mグループによるサービスを提供しています。

1. 土地選定 発電所用地の選定を行い、地権者や不動産業者の方と検討・交渉をします。
2. 事業計画 土地の状態や周辺環境などを考慮して発電所を設計し、事業性の有無を検討します。
3. 申請・許認可の取得 電力会社への接続検討申請や事業計画認定をはじめ、林地開発許可や農地転用、その土地特有の各種許認可有無の確認及び、申請の手配をします。
4. 資金調達 開発スキームに沿って、金融機関の選定や保険の契約などを行います。
5. 施工・連系 工事会社(建設会社)とEPC契約を締結し、発電所を建設します。
6. 運営・保守管理 連系後もメンテナンスを行い、適切な発電所管理を実施します。

熊谷発電所Ⅱは、現在5番の工程まで進み、発電所を建設中です。

発電所の規模にもよりますが、一般的に1~5番まで半年~1年程度かかります(長い場合は2年以上)。とても時間のかかる事業ですが、日本のエネルギー政策ひいては環境や社会に貢献する意義のある事業ですので、当社では積極的に案件の開発を進めています。

次回より、発電所の施工現場の写真とともに施工の各工程をご紹介します。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり② ~伐採・造成編~ 」 2018年10月04日更新

発電所の施工は、伐採と土地の造成から始まります。
林や森などは、まず木々を伐採しなければなりません。

伐採された木々のうち、大きなものは森林組合へ譲渡、その後再利用され、
小さな木々はチップ状に細かくし、発電所内の造成森林エリアに散布されます。
伐採しても大切な資源は、決して無駄にしません。

大きな木は、生えている場所によっては重機ではなく手作業で切り倒すこともあります。
現場では、木を切り細かな枝や葉をそぎ落とす重機や、それを運ぶ大きなトラックまで、さまざまな機械で作業をしていました。

熊谷Ⅱ伐採
熊谷Ⅱ運搬
熊谷Ⅱ伐採全体図

また木を切るだけでなく、根っこも抜きます。抜いたばかりの土地はふかふかとしていましたが、このままではパネルを支える杭が打てないので、しっかりと土地をならし、平らにします。

これで発電所用の土地の完成です!
ここまで約1か月ほどかかりましたが、土地の形状によっては、同規模の土地でも3か月以上かかることもあります。

熊谷Ⅱ造成
熊谷Ⅱ造成杭あり

とても大変な作業ですね。
夏のうだるような暑さの中、お疲れ様でした。
次回は、架台や太陽電池パネルの設置編です。お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり③ ~杭・架台編~ 」 2018年10月11日更新

今回は、杭と架台の設置の様子をご紹介します。
土地を造成したあと、杭工事や架台の組み立てを行います。

架台を設置するための土台となる杭の設置は、とても細かな作業でした。
作業員の方々は、1本の杭を打つのに何度も測定をしながら細かく高さを調整していました。まさに、職人技です。
この杭を土台に、上の架台部分を取り付けていきます。
今年、特に多発している台風で作業に遅れが出ないよう、ある程度組み立てて準備をされていました。
限られた工期で、いかに効率的に施工を進めるのかが重要になります。

↓左から、杭打ちの様子、事前に準備された架台の一部、設置が完了した架台
杭打ち
組み立て中の架台
架台

杭や架台の設置以外にも、浸透池*に雨水を流すU字溝の設置や、電力会社の連系柱へ電気を引き込む引込柱の設置も行っていました。

*浸透池とは

貯留施設の底面から貯留水を地中へ浸透させるもので、貯留による洪水調節機能と浸透による流出抑制機能の両機能を併せもった施設をいう。(引用:公益社団法人雨水貯留浸透技術協会)

↓右側:U字溝設置の様子。左側:手前にあるのが新設した引込柱、奥にあるのが連系柱です。
U字溝設置
引込柱

次回は、太陽電池モジュールとパワーコンディショナ設置編を予定しています。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり④ ~モジュール設置編~ 」 2018年10月24日更新

今回は、モジュールの設置の様子をご紹介します。
土地の造成後、架台・モジュール・パワコン・変電設備・配線・浸透池の設置工事など、
さまざまな作業がほとんど同時並行で進められていきます。
モジュールの設置も、そのうちのひとつです。

モジュールの設置作業は、複数人で行います。
まず架台のフレームにモジュールをのせていきます。
状況に合わせて、架台の横からスライドさせたり、架台のフレームとフレームの間をくぐらせるようにしたりして、モジュールを次々とのせていきます。

次に、架台にのせたモジュールをしっかりと固定するため、金具を取り付けていきます。
熊谷太陽光発電所Ⅱの場合、モジュールを固定する金具が【上から固定するタイプの金具】で、アレイ*の段数も多いため、アレイの周囲から金具まで手が届きません。
そこでフレームの上に乗って作業をします。「モジュールに乗ると割れるのでは!?」と思われますが、表面ではなくフレーム部分に乗ることで作業を行うことができます。
設置方法は架台の種類やアレイの段数によって異なりますが、段数が少ない場合や下から固定するような金具の場合は、モジュールの裏側や手の届く範囲で作業を行うこともあります。

*アレイとは
モジュールを複数枚並べて接続したもの(引用:太陽光発電協会)

右:横からスライドさせてモジュールを架台にのせている様子
左:上から金具を固定している様子
金具固定 モジュール設置

作業員のみなさんは、製品を傷つけないよう、怪我をしないよう細心の注意を払いながら、
モジュール一枚一枚、金具一つ一つを、丁寧に取り付けていました。
現場の空気はピリピリと張りつめていて、撮影をしていた私まで緊張してしまいました。

次回は、パワーコンディショナ設置編を予定しています。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり⑤ ~パワーコンディショナ設置編~ 」 2018年11月14日更新

今回は、パワーコンディショナの設置の様子をご紹介します。

さて突然ですが、この四角い筒はなんでしょう?

パワーコンディショナ用架台

正解は、パワーコンディショナの架台を固定する基礎の部分です。
この四角い筒を地中に埋め、真ん中の四角い穴にパワーコンディショナを設置する架台を差し込みます。架台を差し込んだら、穴にコンクリートを流し込み、架台をしっかりと固定させ、パワーコンディショナを取り付けます。

今回使用するパワーコンディショナは、太陽電池モジュールの各架台の後ろに設置され、ちょうどモジュールの下に置かれることになります。

左:基礎とパワコンの架台 真ん中:コンクリートを流し込まれた基礎の部分 右:パワコンを設置した状態
架台全体図
架台の足元
設置済みパワーコンディショナ

熊谷太陽光発電所Ⅱでは、ファーウェイ社製SUN2000-33KTL-JPという分散型のパワーコンディショナを60台設置しています。基礎を埋めて→架台を設置→コンクリートを流し込んで→パワーコンディショナを取り付ける、という作業を60回繰り返すと思うと大変な作業ですね。

ところで、3つの写真に写りこんでいる黒い管は一体何でしょうか…
次回、その正体が明らかになります!

次回は、電気工事編を予定しています。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり⑥ ~電気工事編~ 」 2018年11月28日更新

今回は、さまざま機器の配線工事の様子をご紹介します。

前回ご紹介したパワーコンディショナの設置写真に、写りこんでいた黒い管。
この正体は、他のアレイからのびる配線を地中に通し、パワーコンディショナまで引き込むための管でした。
架台の設置と同時並行で、配管の敷設工事も行いました。

↓黄色側から配線を入れ、地中を通して赤色側から出し、パワーコンディショナへつなぐ
架台の裏側


さて、この四角い箱が何だか分かりますか?
下記の写真は、左と真ん中の2つで1セットです。右側の写真は地中に埋めている途中の写真です。
ハンドホールの蓋
ハンドホールの本体
ハンドホール

正解は、「ハンドホール」という地中に埋められた配線の接続や点検を行うポイントとなる箱です。
ハンドホールは、発電所の規模や土地の形状により設置される数も異なりますが、熊谷太陽光発電所Ⅱでは、21個埋設されています。

真ん中の写真のように、ハンドホールの側面には複数の穴が開いており、この穴に配線の通った管を差し込みます。 地上に出るのは、左側の写真の上の丸い部分だけです。
発電所にはモジュールやパワコン、架台だけでなく、地上からでは分からない部材も使用されているのですね。

また熊谷太陽光発電所Ⅱはモジュールの設置枚数が多いため、高圧変電設備だけでなく、中間変電盤も複数個所に設置して変圧を行い、系統へ接続します。

左:置かれた中間変電盤とハンドホール
右:ハンドホールを経由して高圧受変電設備へのびる埋設途中の配線
中間変電盤 埋設中の配線

さまざまな作業が進行しており、少しずつ完成に近づいています!

次回は、植栽工事編を予定しています。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり⑦ ~環境保全編~ 」 2018年12月13日更新

今回は、林地開発許可制度に関連して敷設された設備の工事の様子をご紹介します。

熊谷発電所の敷地内には、残置森林・造成森林と、
第3回目のコラム「杭・架台編」で少しだけご紹介した浸透池があります。
これらは、「林地開発許可制度」により定められた、敷設が必要な施設になります。

森林において開発行為を行うに当たり、森林の有する役割を阻害しないことが求められます。
林地開発許可制度は、これらの森林の土地について、その適正な利用を確保することを目的として、農林水産省令で定める手続に従い、都道府県知事の許可(自治事務)を受けることを義務付けた制度です。林地開発を行う事業者は、下記画像のような林地許可標識を事業地内の見やすい場所に掲示しなければなりません。

林地開発許可標識

熊谷太陽光発電所の開発においても、この制度に基づき、雨水等を適切に排水するための調整池の敷設、環境の保全のため森林の残置および造成を行いました。

左から、敷設された調整池、残置森林、造成森林です。
調整池
残置森林
造成森林

造成では、地域の自然条件に適した1m以上の高木性樹木を均等に分布するよう植栽しなければなりません。熊谷発電所では、敷地内にコナラを植樹しました。
日本の広葉樹を代表する身近な木で、成長がはやく、伐採しても繰り返し芽がでる強い木です。
街中の公園などにも植えられていて、ドングリが実ることでも知られています。
上記写真では、苗木が枯れているように見えますが、植樹の時期により葉が散っているだけで、これから春になれば芽をだし、葉をつけ、少しずつ育っていきます。

発電所の開発においては、その土地の区分によって、林地開発許可制度のように必要になる許認可が異なります。当社を含む開発事業者は、これらの制度をひとつひとつ確認しながら、開発を進めていく責任があるのです。

次回は、ついに完成編!熊谷発電所の全貌をご紹介します。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり⑧ ~完成編~ 」 2018年12月21日更新

今回は、ついに本日連系された熊谷太陽光発電所Ⅱの詳細をご紹介します。

熊谷太陽光発電所Ⅱ

発電所の概要は、下記の通りです。
発電所名 サンテックパワージャパン熊谷太陽光発電所Ⅱ
発電事業者 S-Power 熊谷 合同会社
開発者 サンテックエナジーディベロップメント株式会社
施工者 京セラコミュニケーションシステム株式会社
売電開始 2018年12月21日
発電能力 2,603.25kW
初年度予測発電量 3,118,000kWh/年(当社試算による)
モジュールサンテックパワー製(多結晶 325W × 8,010枚)
パワーコンディショナ ファーウェイ社製33.3kW × 59台 + 28.3kW × 1台
遠隔監視 メテオコントロール社製
敷地面積 37,765㎡(3.77ha)
O&M事業者 サンテックパワージャパン
売電価格 21円/kWh(税抜)
着工日 2018年7月23日

埼玉県熊谷市の37,765㎡の敷地に、サンテックパワー製の325Wの太陽電池モジュール8,010枚と、サンテックパワーが調達したファーウェイ社製パワーコンディショナ60台を設置。出力は2,603.25kWとなります。初年度年間の予想発電量は3,118,000 kWhで、これは一般家庭約650世帯分(※1)の年間電力消費量に相当します。
※1 一世帯あたりの年間電力消費量:4,789kWh/年で算出(太陽光発電協会 表示ガイドライン 平成30年度より)

分散型の受変電設備を採用し、発電所敷地内の配線を高圧ケーブルで対応する設計にすることにより、
配線費用と発電ロスを抑え、より安価で高効率な発電所の開発を実現しました。
受変電設備や配線の埋設工事は、「電気工事編」でご紹介していますので、工事の様子もぜひご覧ください。

熊谷太陽光発電所Ⅱでは、当社の発電事業の強みが存分に発揮されています。
なぜ、21円/kWhでも十分な採算性を確保できるのか?
それは、グループ会社や中国メーカーとのリレーションにより高品質な製品を安価に調達できる体制が構築されていることに加え、当社のO&Mサービスを採用することで開発後の維持管理費を低減かつ発電所の長期安定稼働を支えることができるからなのです。

発電所の開発には、時間を要します。
今回、施工では約5か月、土地の手配を始めてから完成までに1年半かかりました。

8回にわたりご紹介してきた熊谷太陽光発電所の開発コラムは、いかがでしたでしょうか。
発電所ひとつ作り上げるのにも、さまざまな工程がありましたね。
太陽光発電所開発に携わるみなさまのご参考になればと思います。

それではまた次回の更新をお楽しみに!

「発電所開発の難しさ」 2019年1月17日更新


当社は2014年から発電事業を開始し、
2018年12月末時点で、合計13か所・累計29.3MWの発電所を開発してきました。

発電所の開発では、さまざまな問題が発生します。
それは当社を含め、電力会社、EPC、金融機関や地権者、周辺の地域住民など多くの方々が関わることから、 それぞれの立場での要望や意見があるためです。
当社では開発に携わるすべてのステークホルダーにとって有益な開発となるように努めています。

今まで開発した案件の中にも、以前コラムの「熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり⑦~環境保全編~」でご紹介した【林地開発許可制度(以降、「林発」)】に該当する案件がいくつかあります。
2016年12月に稼働を開始した香取太陽光発電所は、当社のはじめての林発案件でした。
林発の許可要件は自治体により異なりますが、香取発電所においては、全体面積の25%を森林にするだけでなく、発電所周囲を林帯で囲うことを条件に許可を取得しました。
また、林発の許可を取得するためには、発電所の設計段階から造成森林の敷地や水路の配置、その土地の排水機能などを考慮しなければなりません。
通常よりも必要となる書類や設計の際に考慮する内容も増え、準備は大変でしたが、
無事に認可が下り、発電所を稼働させることができました。

↓香取太陽光発電所
香取発電所全景 香取発電所左側

その他にも、電力会社による接続検討の結果、想定よりも大幅なコストアップとなった際に代替案を検討したり、金融機関と資金調達の交渉をしたり、EPCや協力業者との間を取り持ったり、天候によって施工が思うように進まなかったり…
発電所の開発にはさまざまな苦労がつきものですが、当社では35年以上の太陽光発電業界での実績や経験を活かして、問題を解決し、発電所の開発を円滑に進めてきました。
このように当社の発電事業は、モジュールメーカーとしてコストメリットを活かせるだけでなく、
さまざまな交渉事や問題に対しての対応力も備えています。

遊休地で発電事業をお考えの際には、ぜひ当社にお声掛けください!

過去の開発案件は、こちらをご参照ください。

次回の更新もお楽しみに!

「O&M研修会リポート ~長野テクニカルサポートセンターにて~」 2019年2月14日更新


発電所を建設した後、O&Mを導入し継続的に保守管理を行わなければならないのはご存知でしょうか?

当社では、太陽電池モジュールの販売や発電事業だけでなく、O&M(運用・保守点検)サービス事業も行っています。長年、保守・品質管理に携わってきた、長野県佐久市にある技術拠点「長野テクニカルサポートセンター」が中核としての役割をはたしています。

その長野テクニカルサポートセンターで1月29日、長野県と自然エネルギー信州ネット共同主催の 『O&M技術向上のための研修会』 を開催しました。 自然エネルギー信州ネットは、市民・企業・大学等と行政機関が連携し、長野県内における自然エネルギーの普及を目指す、協働ネットワークです。

研修では、当社の屋根上に設置している太陽電池モジュールを使用した実地研修や屋内にある試験設備・O&M監視センターの見学、太陽電池の製造やアフターサービス・O&Mに関する座学研修を行いました。

左から実地研修、設備見学、座学研修の様子
実地研修
設備見学
座学研修

今回は、とても寒い中での実地研修でしたが、参加者の目は真剣そのもの!
一人一人に機器の使い方を説明し、現場での業務を疑似体験してもらいました。
アンケートでは、「使ったことのない機器を研修で使え、管理している発電所のメンテナンスに活用できると考えている。」 「実地研修・座学研修で、パネルの製造から施工、管理まで全体の理解が深まり、とても勉強になった。」という声をいただき、大好評を博しました!

「発電事業者向けのセミナーを行ってほしい」「実地研修の時間を増やしてほしい」「他の不具合事例を踏まえた内容を知りたい」など、さまざまなご意見・ご要望もいただいているので、今後も有益情報を発信していく予定です!

次回の更新もお楽しみに!