コラム一覧

太陽光発電に関するさまざまな情報を、随時更新していきます。

コンテンツも今後拡充していきますので、是非ご一読ください。


住宅向け太陽光発電

住宅向け太陽光発電について、経験豊富な営業担当が思いを交えながらお伝えいたします。

「 FITの功罪 」 2018年9月21日更新

私が太陽光発電業界に携わり始めたのは2002年。余剰電力買取制度が導入された2009年より7年も前のことです。

当時太陽光発電の認知度は低く、太陽熱温水器の方がメジャーな情勢でした。ですので、太陽光発電システムを世間に広めるという使命のもと、その仕組みを1から説明し、日々営業活動に勤しんでいました。

また、設置費用の一部を国から助成されていたとはいえ、現在の流通価格の4倍以上の価格帯の商材で、現在のような経済メリット、投資メリットはほとんどない時代でした。
しかし、現在と変わらない勢いで太陽光発電の導入が進んでいた印象を持っています。

では、当時お客様に一体何を訴えていたのか?
地球温暖化、太陽光発電を取り入れた際のCo2削減量など、「環境問題」についての話をしていました。
今ではどうでしょうか?
FIT法制定以降「環境問題」についてではなく、まず「経済メリット」の話をしていませんか?
それは太陽光発電を薦める営業側の責任もあると思うのです。

環境問題

先日の経産省審議会では、FIT半額へ向けての見直し案が提示され、住宅用太陽光発電については、自家消費も含めた「FIT制度から自立したモデルの在り方」が問われています。我々はメーカーとして、コスト低減の企業努力をさらに重ねる一方で、太陽光発電の真の価値を伝えていく義務があると思います。

私は今でも「環境問題」の話を主にします。
きっと共感して頂ける方がたくさんいらっしゃるはずです。

「 太陽光発電システム販売における悩み 」 2018年10月19日更新

太陽光発電システムを販売される方にとって、様々な悩み・課題があるかと思います。

太陽光発電システム販売における悩み

例えば、
アポイントが取れない…
競合が多くて、値引きが激しい…
蓄電池が思うように売れない…
営業力が足りない…
などです。

しかし、一つ言えることは、太陽光発電システムは「提案型商品」であり、それはこれまでも、そしてこれからも変わることはないということです。Webサイトから自動的に受注が来ることはほとんどありません。また、2019年に余剰電力買取制度が終了したお客様が自ら、蓄電池を買いにくることもないでしょう。
つまり、私たちが商品価値を「提案」していかなくてはならないのです。

ここで蓄電池の販売に関して例を挙げますと、
依然として、余剰電力買取制度終了後の価格が正式に決まっていない中、新たな電力事業者は10円/Wで買い取るというところも出てきています。また、既存の電力会社は、8円/Wまたは7円/Wを検討されていると耳にします。仮に、今まで48円/Wで売電することで10,000円/月の効果があったお客様が、買取制度終了後に7円/Wで売電したとすると、単純計算で約1,500円/月の効果しか得られなくなるといえます。

上記のように安い価格で売電するかわりに、蓄電池を導入することによって、売電分を蓄電池に貯めて、発電していない時間帯に充当すると、光熱費削減などの経済効果を生むことになります。また、停電時の備えになる上、環境保全にも貢献できるなど、さまざまなメリットがあります。ただし、それには蓄電池の購入費用がかかります。

しかし、購入の負担が実質0円であればいかがでしょうか?
サンテックパワージャパンは蓄電池の販売において、「住宅ローン借り換え代行サービス」を提案しています。従来の住宅ローン+太陽光のソーラーローン+その他リフォームローンなど、一つにまとめることで、毎月の支払額をほとんど変えずに蓄電池を購入できる可能性があります。

新たな需要を喚起するために、アプローチの視点を変えてみてはいかがでしょうか?

「 余剰電力の行く先 」 2018年11月28日更新

2018年も残すところ約1か月となりました。
2019年は、太陽光業界にとって、大きな変化がある年になります。2009年11月1日から施行された余剰電力買取制度は、太陽光発電で作られた電力のうち、余剰電力が買取対象となる制度です。10年間の買取期間が設定されており、2019年以降順次、買取期間の満了をむかえることになります。2019年の対象は、約50万世帯とも言われています。

それでは、買取期間を終えた余剰電気はどのように有効活用できるのか。現時点で考えられている一般的な活用方法は大きく分けると2つあります。

1つ目は、売電していた電気を自分で使う「自家消費」という選択肢。
昼間に発電して、電気製品などの電力に使用しつつ、余剰電力を蓄電池などに貯めることで、夜間にも使用することができます。また、太陽光発電でつくった電気をエコキュートに使用して自家消費率を上げるという方法もあります。

2つ目は、引き続き余剰電力を「売電」するという選択肢。
買取りの継続を発表している数社の大手電力会社に加え、新電力やアグリゲーター*などの事業者への売電も可能となります。

2018年10月、経済産業省は「卒FIT」対象者向けの情報提供サイトを開設し、下記のようなコンテンツを掲載しています。
・余剰電力を売電できる小売電気事業者の情報(現時点で1社登録済。買取価格:10円/kWh)
・買取期間満了時期や小売電気事業者等による買取りメニューの公表スケジュール
・2019年~2023年満了予定件数リスト(随時公開予定) http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/solar-2019after/

太陽光発電は、自立電源としての新たな時代を迎えようとしています。

*電力会社と需要家の間を仲介して電力の需給バランスを調整する事業者

スケジュール

出典:経済産業省 (注)個別通知の時期は2019年11月に買取期間満了を迎える方を想定したものです。

発電事業

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり① ~概要編~ 」 2018年9月26日更新

太陽光発電所ができるまでには、さまざまな過程があるのをご存じですか?
これから定期的に、当社IPPグループで開発中の熊谷太陽光発電所Ⅱについて、完成までの過程をご紹介します。

まず発電所の開発は、大きく分けて6つの工程があります。当社では、それらすべてのプロセスにおいて自社での対応を前提に開発を行っており、下記項目6の「運営・保守」においても、当社O&Mグループによるサービスを提供しています。

1. 土地選定 発電所用地の選定を行い、地権者や不動産業者の方と検討・交渉をします。
2. 事業計画 土地の状態や周辺環境などを考慮して発電所を設計し、事業性の有無を検討します。
3. 申請・許認可の取得 電力会社への接続検討申請や事業計画認定をはじめ、林地開発許可や農地転用、その土地特有の各種許認可有無の確認及び、申請の手配をします。
4. 資金調達 開発スキームに沿って、金融機関の選定や保険の契約などを行います。
5. 施工・連系 工事会社(建設会社)とEPC契約を締結し、発電所を建設します。
6. 運営・保守管理 連系後もメンテナンスを行い、適切な発電所管理を実施します。

熊谷発電所Ⅱは、現在5番の工程まで進み、発電所を建設中です。

発電所の規模にもよりますが、一般的に1~5番まで半年~1年程度かかります(長い場合は2年以上)。とても時間のかかる事業ですが、日本のエネルギー政策ひいては環境や社会に貢献する意義のある事業ですので、当社では積極的に案件の開発を進めています。

次回より、発電所の施工現場の写真とともに施工の各工程をご紹介します。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり② ~伐採・造成編~ 」 2018年10月04日更新

発電所の施工は、伐採と土地の造成から始まります。
林や森などは、まず木々を伐採しなければなりません。

伐採された木々のうち、大きなものは森林組合へ譲渡、その後再利用され、
小さな木々はチップ状に細かくし、発電所内の造成森林エリアに散布されます。
伐採しても大切な資源は、決して無駄にしません。

大きな木は、生えている場所によっては重機ではなく手作業で切り倒すこともあります。
現場では、木を切り細かな枝や葉をそぎ落とす重機や、それを運ぶ大きなトラックまで、さまざまな機械で作業をしていました。

熊谷Ⅱ伐採
熊谷Ⅱ運搬
熊谷Ⅱ伐採全体図

また木を切るだけでなく、根っこも抜きます。抜いたばかりの土地はふかふかとしていましたが、このままではパネルを支える杭が打てないので、しっかりと土地をならし、平らにします。

これで発電所用の土地の完成です!
ここまで約1か月ほどかかりましたが、土地の形状によっては、同規模の土地でも3か月以上かかることもあります。

熊谷Ⅱ造成
熊谷Ⅱ造成杭あり

とても大変な作業ですね。
夏のうだるような暑さの中、お疲れ様でした。
次回は、架台や太陽電池パネルの設置編です。お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり③ ~杭・架台編~ 」 2018年10月11日更新

今回は、杭と架台の設置の様子をご紹介します。
土地を造成したあと、杭工事や架台の組み立てを行います。

架台を設置するための土台となる杭の設置は、とても細かな作業でした。
作業員の方々は、1本の杭を打つのに何度も測定をしながら細かく高さを調整していました。まさに、職人技です。
この杭を土台に、上の架台部分を取り付けていきます。
今年、特に多発している台風で作業に遅れが出ないよう、ある程度組み立てて準備をされていました。
限られた工期で、いかに効率的に施工を進めるのかが重要になります。

↓左から、杭打ちの様子、事前に準備された架台の一部、設置が完了した架台
杭打ち
組み立て中の架台
架台

杭や架台の設置以外にも、浸透池*に雨水を流すU字溝の設置や、電力会社の連系柱へ電気を引き込む引込柱の設置も行っていました。

*浸透池とは

貯留施設の底面から貯留水を地中へ浸透させるもので、貯留による洪水調節機能と浸透による流出抑制機能の両機能を併せもった施設をいう。(引用:公益社団法人雨水貯留浸透技術協会)

↓右側:U字溝設置の様子。左側:手前にあるのが新設した引込柱、奥にあるのが連系柱です。
U字溝設置
引込柱

次回は、太陽電池モジュールとパワーコンディショナ設置編を予定しています。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり④ ~モジュール設置編~ 」 2018年10月24日更新

今回は、モジュールの設置の様子をご紹介します。
土地の造成後、架台・モジュール・パワコン・変電設備・配線・浸透池の設置工事など、
さまざまな作業がほとんど同時並行で進められていきます。
モジュールの設置も、そのうちのひとつです。

モジュールの設置作業は、複数人で行います。
まず架台のフレームにモジュールをのせていきます。
状況に合わせて、架台の横からスライドさせたり、架台のフレームとフレームの間をくぐらせるようにしたりして、モジュールを次々とのせていきます。

次に、架台にのせたモジュールをしっかりと固定するため、金具を取り付けていきます。
熊谷太陽光発電所Ⅱの場合、モジュールを固定する金具が【上から固定するタイプの金具】で、アレイ*の段数も多いため、アレイの周囲から金具まで手が届きません。
そこでフレームの上に乗って作業をします。「モジュールに乗ると割れるのでは!?」と思われますが、表面ではなくフレーム部分に乗ることで作業を行うことができます。
設置方法は架台の種類やアレイの段数によって異なりますが、段数が少ない場合や下から固定するような金具の場合は、モジュールの裏側や手の届く範囲で作業を行うこともあります。

*アレイとは
モジュールを複数枚並べて接続したもの(引用:太陽光発電協会)

右:横からスライドさせてモジュールを架台にのせている様子
左:上から金具を固定している様子
金具固定 モジュール設置

作業員のみなさんは、製品を傷つけないよう、怪我をしないよう細心の注意を払いながら、
モジュール一枚一枚、金具一つ一つを、丁寧に取り付けていました。
現場の空気はピリピリと張りつめていて、撮影をしていた私まで緊張してしまいました。

次回は、パワーコンディショナ設置編を予定しています。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり⑤ ~パワーコンディショナ設置編~ 」 2018年11月14日更新

今回は、パワーコンディショナの設置の様子をご紹介します。

さて突然ですが、この四角い筒はなんでしょう?

パワーコンディショナ用架台

正解は、パワーコンディショナの架台を固定する基礎の部分です。
この四角い筒を地中に埋め、真ん中の四角い穴にパワーコンディショナを設置する架台を差し込みます。 架台を差し込んだら、穴にコンクリートを流し込み、架台をしっかりと固定させ、パワーコンディショナを取り付けます。

今回使用するパワーコンディショナは、太陽電池モジュールの各架台の後ろに設置され、ちょうどモジュールの下に置かれることになります。

左:基礎とパワコンの架台 真ん中:コンクリートを流し込まれた基礎の部分 右:パワコンを設置した状態

架台全体図
架台の足元
設置済みパワーコンディショナ

熊谷太陽光発電所Ⅱでは、ファーウェイ社製SUN2000-33KTL-JPという分散型のパワーコンディショナを60台設置しています。基礎を埋めて→架台を設置→コンクリートを流し込んで→パワーコンディショナを取り付ける、という作業を60回繰り返すと思うと大変な作業ですね。

ところで、3つの写真に写りこんでいる黒い管は一体何でしょうか…
次回、その正体が明らかになります!

次回は、電気工事編を予定しています。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり⑥ ~電気工事編~ 」 2018年11月28日更新

今回は、さまざま機器の配線工事の様子をご紹介します。

前回ご紹介したパワーコンディショナの設置写真に、写りこんでいた黒い管。
この正体は、他のアレイからのびる配線を地中に通し、パワーコンディショナまで引き込むための管でした。
架台の設置と同時並行で、配管の敷設工事も行いました。

↓黄色側から配線を入れ、地中を通して赤色側から出し、パワーコンディショナへつなぐ
架台の裏側


さて、この四角い箱が何だか分かりますか?
下記の写真は、左と真ん中の2つで1セットです。右側の写真は地中に埋めている途中の写真です。

ハンドホールの蓋
ハンドホールの本体
ハンドホール

正解は、「ハンドホール」という地中に埋められた配線の接続や点検を行うポイントとなる箱です。
ハンドホールは、発電所の規模や土地の形状により設置される数も異なりますが、熊谷太陽光発電所Ⅱでは、21個埋設されています。

真ん中の写真のように、ハンドホールの側面には複数の穴が開いており、この穴に配線の通った管を差し込みます。 地上に出るのは、左側の写真の上の丸い部分だけです。
発電所にはモジュールやパワコン、架台だけでなく、地上からでは分からない部材も使用されているのですね。

また熊谷太陽光発電所Ⅱはモジュールの設置枚数が多いため、高圧変電設備だけでなく、中間変電盤も複数個所に設置して変圧を行い、系統へ接続します。

左:置かれた中間変電盤とハンドホール
右:ハンドホールを経由して高圧受変電設備へのびる埋設途中の配線
中間変電盤 埋設中の配線

さまざまな作業が進行しており、少しずつ完成に近づいています!

次回は、植栽工事編を予定しています。
お楽しみに!

「 熊谷太陽光発電所Ⅱ 完成までの道のり⑦ ~環境保全編~ 」 2018年12月13日更新

今回は、林地開発許可制度に関連して敷設された設備の工事の様子をご紹介します。

熊谷発電所の敷地内には、残置森林・造成森林と、
第3回目のコラム「杭・架台編」で少しだけご紹介した浸透池があります。
これらは、「林地開発許可制度」により定められた、敷設が必要な施設になります。

森林において開発行為を行うに当たり、森林の有する役割を阻害しないことが求められます。
林地開発許可制度は、これらの森林の土地について、その適正な利用を確保することを目的として、農林水産省令で定める手続に従い、都道府県知事の許可(自治事務)を受けることを義務付けた制度です。林地開発を行う事業者は、下記画像のような林地許可標識を事業地内の見やすい場所に掲示しなければなりません。

林地開発許可標識

熊谷太陽光発電所の開発においても、この制度に基づき、雨水等を適切に排水するための調整池の敷設、環境の保全のため森林の残置および造成を行いました。

左から、敷設された調整池、残置森林、造成森林です。

調整池
残置森林
造成森林

造成では、地域の自然条件に適した1m以上の高木性樹木を均等に分布するよう植栽しなければなりません。熊谷発電所では、敷地内にコナラを植樹しました。
日本の広葉樹を代表する身近な木で、成長がはやく、伐採しても繰り返し芽がでる強い木です。
街中の公園などにも植えられていて、ドングリが実ることでも知られています。
上記写真では、苗木が枯れているように見えますが、植樹の時期により葉が散っているだけで、これから春になれば芽をだし、葉をつけ、少しずつ育っていきます。

発電所の開発においては、その土地の区分によって、林地開発許可制度のように必要になる許認可が異なります。当社を含む開発事業者は、これらの制度をひとつひとつ確認しながら、開発を進めていく責任があるのです。

次回は、ついに完成編!熊谷発電所の全貌をご紹介します。
お楽しみに!